サビアン占星術的なハウスの解釈
シリーズは、今回第10ハウスになり
ます。
まずこのサビアン占星術解釈による
ハウス解釈のコンセプトをもう一度
おさらいしておきますね。
地球の自転と公転により、表現される
サイクルは、時間の間隔が違うという
点だけ除けば、公転のサイクルによる
12星座のサインと、自転のサイクル
によるハウスシステムで、同じ性質
のものとして対応するという事です。
そのコンセプトを利用してハウス
システムと、その対応する星座(サイン)
の性質やその支配星の性質をリンク
させて解釈しようという事なのです。
第10ハウスは、公的な立場や評価、
また達成さけた地位や、職業などを
表し、第4ハウスが母親であるのに
対して、父親を表すとされています。
第5ハウスにも父親という意味も
ありましたが、第5ハウスは子供の
室という方が、適しているので、
この第10ハウスを父親のハウス
として良いと思います。
第10ハウスのハウスカスプが、人生
の最盛期や、社会的な到達点などを
意味しているので、第10ハウスにも
そのような意味がほぼあてはまります。
アセンダントが人生での個性や意思
個の主張などを示しているのに
対して、このMcや第10ハウスは、
社会の枠組みの中での公的な立場に
収まり、その中での野心や向上心を
示して、それが職業につながり、
さらにその結果到達された地位
という事になります。
つまり公的な自分としての地位や
立場という意味となるのが、この
第10ハウスだという事になります。
さてサビアン占星術としての
第10ハウスの解釈にまいります。
第10ハウスは、山羊座に対応して、
土星が支配しています。また地の
エレメントです。
私のサビアン占星術では、土星を
支配星に持つ山羊座は、特に占星術
以外でも、研究してきた事もあり、
特別なエネルギーをもたらすサイン
という事になります。
つまり山羊座の示す公的な社会は、
個人の意思や行動を、制限する
ように働いているという事です。
だから、確かに第10ハウスで、
社会的な地位や立場の獲得という
意味はありますが、反面その地位や
立場に収められてしまう公的な個人
という意味もあるという事です。
そこには、アセンダントの自由な
個性や意思というものが反映され
にくいという事なのです。
もちろん現代人は、収入などの結果が
社会的な評価にも直結する事も多い
ので、野心や向上心も生まれてくる
事になり、そのまま第10ハウスの
象意にもなります。
そして第10ハウスが地のエレメント
なので、「獲得」するという意味が
職業や地位そしてそこから生まれる
収入という事につながります。
また「物質的」という意味でも、
収入からの経済的な豊かさという事
を、この第10ハウスが示している
という事になります。
というわけで、サビアン占星術的
第10ハウスの解釈は
社会的な到達点、社会的立場、地位
、職業、収入、経済的豊かさ、父親
向上心、制限するもの
などという事になります。